作業療法士は、食事や着替えなどの身の回りの活動の他、仕事や勉強、趣味などができるように生活能力の回復をサポートするリハビリテーション専門職です。
対象者が望む生活を叶えるために、動作の練習や道具の工夫だけでなく、ものづくりなどを行いながら指先の機能や認知機能などにもアプローチしていきます。
作業療法を学ぶ授業の中には、医療系の勉強として解剖学や生物学、内科学、整形外科学などの授業もありますが、「基礎作業学実習」という陶芸や革細工、レクリエーションなど、作業療法の治療の中で用いられるものづくりやレクリエーションを実際に体験しながら、その治療効果について学ぶ授業もあります。
今回、「基礎作業学実習」の中で介護老人保健施設サンライズ名和に勤務されている加藤先生を講師にお招きし、2年生が籐細工に取り組みました。
実際の臨床場面で「ものづくり」をどのようにリハビリに活用されているのか、どんなことを気を付けながら活用されているのかなど、実例も紹介していただき、後半は各自で籠を作成しました。
水で濡らさないと折れてしまう籐の扱いや編み方に苦戦しましたが、自分の思い思いの作品に仕上げることができました。
引き続き様々な「作業」を体験しながら、学びを深めていきたいと思います。