今回は、3月に養成講座を修了し、現在海外で活躍されている3名の方の近況をお届けします。

                        

 

 

 

  青山佳那子

                

私は現在、カナダのトロントにある日本語学校でボランティアをしています。

本校には、幼児クラスと成人クラスがありますが、幼児クラスに来ている子供たちの大半は、何らかの日本のバックグラウンドをもつ子供たちです。成人クラスには、日本人をパートナーに持つ非日本語母語話者や、日本語に興味のある学生や社会人が来ています。

現在私が担当しているのは、幼児クラスです。

ここの幼児クラスには、2タイプのクラスがあり、1つは、日本語を日本語で教えるクラス。これは、家庭でも日本語を少し使っていて、簡単な日本語であれば、コミュニケーションが可能な子供たち向けのクラスです。

そしてもう1つは、日本語を英語で教えるクラスで、普段は主に英語やフランス語で生活している子供向けのクラスで、教室運営は英語で行います。

私のクラスは、後者のタイプですが、ここでも子供たちの年齢層は6〜9歳とやや幅があり、彼らの日本語レベルはさまざまです。

比較的沢山言葉を知っていて、よく話せるのに、「ひらがな」の読み書きができない子や、日本語学校に長く通っていて、「ひらがな」はほとんど読めるのに発話ができない子などが、一緒に勉強しています。

それぞれの子供たちを均等にレベルアップさせるのは、なかなか難しいのですが、それでも教師は、個々人の得意・不得意を把握しており、さまざまな工夫をこらしています。

クラス全体での学習活動に合わせて、レベル別にグループワークをさせたり、時には、生徒一人ずつを順番に取り出し、マンツーマンのスキルチェックをしたりと、手を変え品を変え、2時間の授業はめまぐるしく変化します。

毎回、子供たちが新しい単語、表現方法を習得していく過程、子供たちの短い集中力を巧みに操る教室活動等を体験することは、成人クラスとはまた一味違ったエッセンスが満載で、私にとって、教室の中は、いつも感動、発見の宝庫です!

これからもしばらくは、こういった現場で、生の授業を体験しながら、さらに日本語教育の勉強を続けていく予定です。

                    

 

  

  飯田桃子

1年間の受講が終わり、 数ヶ月経ちましたがみなさんお元気ですか?
私は講座終了後、 実家への引越しを経て今オーストラリアにいます。

こちらの高校で日本語クラスのアシスタントを始めました。
まだまだですが、 今後もYMCAで学んだことを無駄にしないよう何らかの形で
日本語教育に関わっていきたいと思います。

皆さんもそれぞれの場所でご活躍をされていると思います。 ぜひお時間があるときは
ご連絡ください!1年間、お世話になりありがとうございました!

 

  

 

  高原尚子

                   

                      (一番左が高原さん)

私の近況についてですが、 毎日忙しいながらも楽しく授業をしています。 授業は月〜金まで毎日あります。 私は初級のクラスと中級クラスを担当しています。 初級クラスは50音から始めるクラスが一番苦労しました。 中級クラスは、学生のレベルに ばらつきがあります。よくできる人はN2に合格しています。 今のところ彰化YMCAで一番上の クラスです。

学生の人数はだいたい8人くらいのクラスが多いです。( 職業訓練等を除く通常クラスの場合) みんなまじめで、先生の言動に よく反応してくれます。

今は1コマの授業(90分) の教案を作るのに3時間くらいかけています。 その他絵カードやフラッシュカードをつくったりしています。

また二週間に1回バスで40分ほどの場所に出張授業をしています 。お年寄りのカラオケクラスです。 1回2時間で一曲日本の歌を練習しています。 50音ができない方もいたので、最初の授業は50音から始めました。

新しい文型を導入するときや、教案を書くときにいつも、 広島YMCAの養成講座で教わったことを思い出しながら しています。

初級のクラスのみ、 授業で少し媒介語を使用していますが、 その他のクラスではほとんど日本語で、 かみくだいた言葉を使ったり、例文を提示して授業をしています。

 

 

                                   2013年8月1日更新

 

     

  石飛幸子

(ああ〜、そういえば私って修了生だったんだ。確かに週三日の講座は修了したけれど、試行錯誤や自問自答の日々が今でもずっと続いている。う〜ん、それにしても修了の実感がないのはなぜ?)

という思いで、今、この原稿を作成している修了生の石飛幸子です。現在YMCAで、会話授業とお話ボランティアをさせていただいています。

(あっ、修了後も引き続きYMCAにちょろちょろとネズミのようにお邪魔しているのだから実感がないのかも。)

  毎回の会話授業での私はというと、授業前の打ち合わせ…その日のねらいや表現、課題をしっかり頭にたたき込むと同時に授業における私の役割を確認し、いざ授業へ。「気合い」「集中」「緊張感」でクラスに入っていきます。授業中…90分の二度とは戻ってこない貴重な時間を無駄にしてはならないという思いで、まさに「真剣勝負」です。

授業後の反省会…学生が表現したいことをしっかり引き出すことができていただろうか。実際の場面でこの表現は使える、応用して使ってみようと思えるアドバイスだっただろうか。学生の質問に対して自分が示した例文は適切だっただろうか。次から次へと気付きや反省が出てきます。 (学生の表現を的確に捉えることができるようにもっと耳を鍛えなくてはならないし、語感もさらに磨かなくてはならない。あっ、それに丁寧に字を書くように心がけなくては。)

 

 修了の実感がないのは、日々の気付きや反省から生じる様々な課題があるからなのだと思います。常に学ぶ姿勢を持ち続け、スポンジのように何でも吸収し、新たな気付きや発見に喜びを感じる自分でいたい…。そんな、自分探しの旅の途中です。

                                   2013年4月1日更新