YMCAのキャンプとは

YMCAのキャンプの目的
(日本YMCAキャンプ・スタンダード)

キャンプはすべてのキャンパー一人ひとりの全人的な成長、聖書によって示された人格の涵養(かんよう)を基礎として、その時代と社会に対応しながら運営されていくものであり、青少年に対する有効な教育の手段です。
そして、キャンプという非日常的生活の中で得たものが人間の成長にとって大切なものを伝えていく働きとなることを願いとしています。
これらの体験をとおして青少年が生命(いのち)を尊重し、お互いに信頼し合うことを学び、精神、知性、身体の「全人的な成長の場」となることを期待し以下のYMCAキャンプ7つの目的を掲げています。

  1. 自然生活を楽しみ、自然に適応する能力を身につける
  2. 良い習慣を育て実践する
  3. 健康のための知識を得て、自分の身体を守る方法を知る
  4. 生活を豊かにする技術を学び、創造力を育む
  5. 良き友人を作る方法を学び、互いの存在と生命(いのち)を尊重する心を育む
  6. 民主的なグループ経験から、社会に関わる責任感を育む
  7. 神の恵みを知り、感謝の気持ちを養う

YMCAのキャンプの歴史

北米での始まり

1885年~
ニューヨーク州オレンジ湖畔でニューヨークYMCA主事のサムナー・ダッドレーが教育的意図を持って行った7人の少年との8日間のキャンプが始まりです。
その後、北米各地のYMCA別ウィンドウで開きますで少年事業(組織キャンプ)が展開され、理論と実践のノウハウが蓄積され、体系化されていきました。
日本には、日本YMCA同盟別ウィンドウで開きますを通じて大阪YMCA別ウィンドウで開きます東京YMCA別ウィンドウで開きますに着任した海外名誉主事によりその情報がもたらされました。

日本での始まり

1920年
大阪YMCA別ウィンドウで開きますが六甲山麓南郷山で日本初の教育的組織キャンプを実施しました。
1921年
日本YMCA同盟別ウィンドウで開きますが主催して、日光中禅寺湖畔で天幕生活(少年キャンプ)を実施しました。
その後も北米YMCA同盟別ウィンドウで開きますからキャンプ指導者や少年事業主事が来日し、各地のYMCA主事と懇談や情報交換が行われ、全国にキャンプが広まっていきました。

広島YMCAでは

広島YMCAの創立準備中の1936年9月に、京阪ワイズメンズクラブ別ウィンドウで開きますのメンバーから贈られたYMCA旗を持って、会員と子ども達を連れて呉婆々宇山登山を行いました。
1938年の広島YMCA創立後、第2次世界大戦をはさみ、戦後復興が進められる1954年に宮島の山城浦に海浜キャンプを開設し、キャンプ事業を開始しました。

その後、1969年に新キャンプ地として湯来町に「YMCAみのち学荘」(現:YMCAコンフォレスト湯来別ウィンドウで開きます)を開設し、「中四国青少年野外研修センター」として多くの研修やプログラムを開始しました。
1972~1973年には、同センター他を会場に指導者養成事業を開始し、日本YMCA同盟別ウィンドウで開きます、日本キャンプ協会の後援を受け、キャンプカウンセラー養成講習会を開催しました。
またこの頃、進学事業では学習とキャンプの要素を兼ね備えたプログラム(グリーンキャンパス)を同学荘に開設しました。
1976年には、芸北雲月山麓に6万坪の用地を確保し、「雲月キャンプ場」を開設しました。

以後今日まで、年間を通した定例の野外活動、サマーキャンプ、ウインターキャンプなどを継続して実施し、東広島別ウィンドウで開きます福山別ウィンドウで開きますの各ブランチにおいても野外事業を展開しています。

YMCAのキャンプへの取り組み

現在では年間を通じておよそ22,000人の子ども達が全国各地でYMCAのキャンプを体験しています。

全国20カ所でキャンプ場を運営しています。

日本のYMCAでは、各地のYMCAで組織キャンプ事業を展開する過程で、日本YMCA同盟別ウィンドウで開きますが中心となって「YMCA施設拡充計画」の策定(1952年)を行い、各地のYMCAがキャンプ場の建設に取り組みました。
現在では全国20カ所でキャンプ場を運営しています。

キャンプ運営のガイドラインを定め、運用しています。

日本のYMCAでは、定期的にキャンプ運営のガイドラインの策定を行っています。
1954年にYMCAキャンプディレクター協議会を開催し、「YMCAキャンプ目的7項目」を制定しました。
この頃、文部省も教育キャンプの普及推進を開始し、同省主催による「教育キャンプ指導者養成講習会」を開催し、各都市YMCAのスタッフが要請を受け、同講習会の指導にあたりました。
ボランティアを中心としたリーダー育成も始まり、1957年には、日本YMCA同盟別ウィンドウで開きます主催で「第1回少年リーダー研修会」を開催しました。
社会の変化に合わせながら各地のYMCAでのキャンプ事業が展開される中、キャンプの施設、プログラム、指導者、安全性などの質的水準の向上とキャンプの社会的評価向上をめざし、「日本YMCAキャンプ・スタンダード」を制定しました。
1982年には、日本YMCA野外活動推進会議が発足し、1984年には日本YMCAキャンプディレクター養成計画をまとめ、ディレクター認定制度を発足させました。
1985年にはキャンプディレクターマニュアルが、1987年にはキャンプリーダーハンドブックが発行されました。
2006年、日本YMCAウエルネス推進会議は、社会の変化に対応するために「日本YMCAキャンプ・スタンダード」の大幅な改定を行いました。

組織キャンプとは

キャンプはさまざまなやり方がありますが、目的によって分けると次の2つに分類されます。
一つは家族や仲間とのレジャーやレクリエーションを目的にするものです。
もう一つは、何らかねらいや目的を達成するための手段としてのキャンプです。
YMCAでは、個人の成長や体験、教育などを目的にしたキャンプを行ってきました。
こうしたキャンプは、指導者がいて、参加者のことを理解し、教育的な目的を達成するために計画されたプログラムがあり、これがきちんと編成されており、Organized Camp(オーガナイズドキャンプ)と呼ばれ、日本では組織キャンプといいます。
広島YMCA野外教育センターでは、YMCAが長年培ってきた組織キャンプの運営方法や指導方法をもとに、野外教育活動を実践しています。